2025.08.01
鉄筋住宅と木造住宅はどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットを解説

マイホームの購入を検討する際、鉄筋住宅にするか・木造住宅にするか悩んでしまいますよね。それぞれの構造には、メリットとデメリットがあり、主なポイントは以下の通りです。
メリット |
デメリット |
|
鉄筋住宅 |
|
|
木造住宅 |
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どちらの構造であっても住むうえでは問題ありません。しかし、理想のライフスタイルを過ごすためにはそれぞれの違いや特徴を把握して、自分たちにあった選択をすることが重要です。
この記事では、鉄筋造と木造住宅の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。これからマイホームを建てる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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1.鉄筋コンクリート造(RC造)と木造住宅の5つの特徴の違い
鉄筋住宅(RC造)とは、コンクリートと鉄筋を一体化させた構造部材により架構された住宅です。一方で木造住宅は、住宅の主要な部分に木材を用いている住宅です。
このように使用されている建材から違いますが、2つの違いはそれだけではありません。ここからは、5つのポイントから違いを解説します。
建築コスト
建築コストを比較すると、木造住宅のほうがコストを抑えやすい傾向にあります。これは、鉄筋コンクリート造に使われる材料が木材に比べて高価だからです。
国税庁が発表している「地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和6年分用】」によると、構造別の工事費用(全国平均)は以下の通りです。
構造 |
工事費用(1坪あたり) |
木造 |
207万円 |
鉄骨造 |
294万円 |
鉄筋コンクリート造 |
304万円 |
参照:地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和6年分用】
木造と鉄筋コンクリート造とでは、1坪あたり約100万円の差があります。
ただし、一概に木材といってもさまざまな種類があり、木材の種類次第では高価な場合もあります。高価な木材を使用するケースでは、鉄筋よりも高額になるケースもあるので注意が必要です。
耐震性・耐久性
耐震性に大きな差はなく、それぞれの特徴を活かした地震対策がおこなわれます。
鉄筋住宅は、鉄筋とコンクリートを組み合わせているのでかなり頑丈なため、その強度に任せて揺れに耐えて家の倒壊を防ぎます。一方で木造住宅は、木材にはしなやかさが備わっているため、しなることで揺れを吸収し、家の倒壊を防ぎます。
どちらも十分な耐震性を持っていますが、地震が複数回発生した場合に耐久性があるのは鉄筋住宅です。
地震の揺れを複数回受けると、しなやかな木材にダメージが徐々に蓄積され、破損のリスクが高まります。もちろん簡単に折れることはないように設計されていますが、家を購入する際には地震が単発ではなく連続して発生することも想定しておくことは重要です。
断熱性
断熱性能に関しては、木造住宅のほうが優れていると言えます。
木材は熱が伝わりにくい性質をもっており、外の暑さや寒さが室内に伝わりにくいです。
一方で、鉄筋は熱が伝わりやすい性質をもっており、外気の影響を受けやすくなっています。しかし鉄筋住宅でも、屋根や壁に断熱材を設置する「断熱工事」をおこなうことで、外気の影響を受けにくい環境を作ることが可能です。
断熱性に関してさらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事も参考にしてください。
▶︎住宅を高断熱にするメリットとは?2種類の断熱工法と合わせて解説
気密性
気密性については、鉄筋コンクリート造の住宅のほうが優れています。
気密性とは、建物が隙間なく密閉され、室内外の空気の出入りを少なくする性質のことです。隙間があるとそこから空気が出入りしてしまうため、安定した室温を維持することが難しくなります。
鉄筋住宅は、コンクリートを型枠に流し込んで固めるため、隙間が少なく、気密性がかなり高いです。そのため、一度部屋を涼しく(暖かく)してしまえば、その後も快適な室温を維持できます。
しかし機密性の高さは、換気が不十分だと湿度の高さにつながります。その結果、結露やカビが発生しやすくなるので注意が必要です。機密性の高さを維持しながら、温度や湿度への対策を講じるのであれば、換気システムについても検討しましょう。
おすすめは「全熱交換型換気システム」です。
全熱交換型換気システムは、室内の排気と外気の給気を効率的に交換し、外気から取り入れた空気を室内の温度や湿度に近づけて換気をおこなうシステムです。
ただの換気であれば外気をそのまま取り入れるため、室内の温度は上がって、快適な住環境にはなりません。しかし、全熱交換型換気システムを活用することで、暑い夏でも室内の温度を一定に保てます。
全熱交換型換気システムに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事も参考にしてください。
▶︎全熱交換型換気システムとは?メリットとデメリット、換気システムの種類を解説
遮音性
遮音性は、鉄筋の方が優れています。
先ほども触れましたが、鉄筋住宅は気密性が高いため、音の漏れを防ぎやすく、住宅が密集している地域でも快適に生活できます。
ただ、木造住宅でも建築の際の工法で遮音性を高めることが可能です。たとえば、壁への吸音パネルの設置、床への防音シートの使用などがあります。
2.鉄筋住宅のメリット・デメリット
戸建て住宅の建築では、木造住宅が主流ですが、鉄筋コンクリート造の家も、災害に強い住まいを求める人々の間で注目されています。ここでは、鉄筋住宅のメリットとデメリットについてそれぞれ解説していきます。
メリット
鉄筋コンクリート造の住宅は、優れた耐震性と耐久性を持っています。地震の多い日本において、耐震性が高いというのは安心して過ごせるポイントになり得ます。
また、鉄筋とコンクリートという構造上、建物の隙間が少なく、気密性・遮音性が高いです。そのため、住宅が密集するエリアでも快適に過ごすことができるでしょう。
デメリット
鉄筋住宅は木造住宅と比べると断熱性能が劣るため、外気の影響を受けやすく、冷暖房の料金がかさみやすくなります。
また、1番の注意点としては、建築コストの高さです。使用される建材は木材よりも高額で、建築費用が木造住宅よりも高くなります。
しかし、先述の通り鉄筋住宅は耐久性に優れているため、建築後の地震保険料や火災保険料が木造よりも低くなるケースが多いです。
地震保険料や火災保険料は長期的に支払い続けるため、長い目線で見ると最終的にかかる費用が安くなる可能性があります。建築にかかる費用だけでなく、地震保険料や火災保険料なども含めた費用を総合して検討しましょう。
3.木造住宅のメリット・デメリット
木造住宅は日本で広く普及している構造であり、慣れ親しんだ環境で過ごしたい人に選ばれています。ここからは木造住宅のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
メリット
最大の利点は、建築費用が比較的安価であることです。費用をおさえることで、その分土地の広い場所を選択したり、建築後のリフォームを検討したりできるでしょう。
また、木材は熱が伝わりにくい性質をもっているため、断熱性が高いです。外気の影響を受けにくく、安定して室内を快適な温度に保てます。
デメリット
木造住宅も十分な耐震性を持ってはいますが、地震の揺れを複数回受けた際の耐久性には注意しなければいけません。地震の揺れを複数回受けるとダメージが蓄積され、木が折れる可能性が高くなります。
また、気密性・遮音性が低いため、冷暖房の効きが悪かったり、音漏れしたりなどの懸念点があります。木造住宅で過ごすうえでは、快適な住環境にするための工夫が必要です。
4.マイホームは鉄筋住宅と木造住宅、どちらを選ぶべき?
鉄筋住宅と木造住宅は「どちらが優れているか」というより、自身の優先する事項によってどちらが適しているか変わります。ここからは、それぞれはどのような人におすすめかについて解説します。
頑丈で長持ちする家を望むなら鉄筋住宅が向いている
先ほども触れたように、鉄筋住宅は耐震性・耐久性に優れており、災害が発生したときにも住宅の被害を防ぎやすいです。建物の経年劣化も木造住宅に比べて遅いので、長期間安心して住み続けたい人に適しています。
また、劣化が遅いことから資産価値が維持されやすいため、住宅を資産として家族に残したい人や、売却することを視野に入れている人にもおすすめです。
費用を抑えたい人は木造住宅がおすすめ
木造住宅は、建築コストの安さが魅力的です。
木材は鉄筋住宅の材料よりも費用が安く、建築に対応できる専門業者の数も多いので、費用を抑えながら理想のマイホームを建てられます。
費用を抑えながらも、自然素材や木のぬくもりを感じられる家に住みたい方は、木造住宅がおすすめです。
5.まとめ
鉄筋住宅と木造住宅にはそれぞれ特徴があり、どっちがよいかは自身のマイホームに優先する事項によって変わります。
これからマイホームを建てる方は、自身の理想とするマイホームを明確にし、家づくりをすすめていきましょう。
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