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2025.07.19

  • 暮らしの講座

自宅の駐車場の防犯対策は必須!自動車被害の手口と対処法を解説

自動車を所有している方にとって、「盗難」や「車上荒らし」は他人事ではなく、日常の中に潜む大きな不安のひとつです。最近では目を疑うような巧妙な手口も増えており、「うちは大丈夫」と油断していると、思わぬ被害に遭ってしまうこともあります。

しかも、被害が起きるのは出先だけではありません。実は、自宅の駐車場で車が狙われるケースも少なくないのです。毎日安心して車を使うためには、「自宅だから安全」という思い込みを捨て、防犯意識を持つことがとても大切です。

本記事では、自動車の盗難や車上荒らしの実態や、その手口、自宅でできる防犯対策について、わかりやすくお伝えします。

 

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1.「自宅だから安心」はもう通用しない?駐車場の防犯対策を見直そう

自動車の盗難や車上荒らしと聞くと、つい人目の少ない路上や商業施設の屋外駐車場などを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実は自宅敷地内の駐車場やガレージも被害に遭いやすい場所となっています。

一般社団法人日本損害保険協会の「第22回自動車盗難事故実態調査」(2020年11月1日~11月30日)によると、車の盗難が最も多く発生したのは「契約駐車場(屋外)」で40.5%。それに次いで多かったのが「自宅の屋外駐車場」で、全体の37.3%を占めています。

※引用:「第22回自動車盗難事故実態調査」|一般社団法人日本損害保険協会

さらに、車内の荷物を狙った「車上ねらい」に至っては、「自宅の屋外」が37.2%で最も多く、意外にも自宅周辺での被害が多発しているのが現状です。

「自宅のすぐ横に駐車しているから大丈夫」と思われる方も多いと思いますが、犯行をはたらく者は、さまざまな手口で盗難や車上荒らしをおこないます。住宅の多い地域を下見して狙いやすそうな家を事前にチェックしたり、最新の技術を使って巧妙な手口で盗難をおこなったりするので油断はできません。

日常の安心を守るためにも、自宅の駐車スペースにおける防犯対策は欠かせません。

 

2.自動車盗難や車上荒らしの主な手口

自宅の駐車場でも安心はできない時代。大切な愛車を守るためには、まず「どのような方法で被害が起きているのか」を知ることが第一歩です。ここでは、実際に使われている代表的な5つの手口についてご紹介します。

窓ガラスを割って侵入

盗難や車上荒らしでもっとも多いのが、窓ガラスを割って車内に侵入する手口です。

窓ガラスをハンマーやバールなどの工具で割って侵入し、車内にある金品や物品を盗みます。また、鍵穴や配線に細工をしてエンジンを始動させ、車ごと持ち去るといった大胆な犯行も見られます。

最近の自動車は、トラブルや異常を検知した際に大音量のブザーが鳴るものが多いです。ブザーによって犯行を食い止められる場合もありますが、一般的に多くの自動車はエンジンをかけるとブザーが自動的に停止します。

犯行に手慣れた実行犯であれば、窓ガラスを割ってブザーが鳴っても、すぐにエンジンを始動させて盗難や車上荒らしを進めてしまいます。ブザーがなるからといって、油断は禁物です。

針金などを使ってロックを解除

細い金属線を使って車のドアロックを外す方法も、かつてはよく見られた手口のひとつです。

窓ガラスの下側にある「ウインドウモール」と呼ばれるゴムカバーの隙間から、先端をL字に曲げた針金を差し込みます。針金を車内のロックピンに引っ掛けて、ロックを解除するといった流れとなります。

ただ、基本的にドアの内部には配線が通っており、過度に引っ張ってしまうと断線してしまいます。実行には技術が必要となるため、最近ではあまり使われない手口です。

リレーアタック

リレーアタックとは、スマートキーが常時発している微弱な電波を悪用して車を盗む手口のひとつです。専用の機器を使ってその電波を受信・中継し、あたかも本物のキーが近くにあるかのように車を誤認させ、ドアを開けたりエンジンをかけたりすることができます。

この方法は通常、2人以上のグループで行われます。1人目の犯人が家の中や持ち主のカバンなど、スマートキーがある場所の近くに接近し、電波をキャッチします。その電波は中継器を通じて仲間に送信され、最終的に車のそばにいる別の犯人が、その電波を使って車両を操作するという流れです。

驚くことに、犯行全体にかかる時間はほんの数十秒。しかも破壊行為がなく、侵入の痕跡も残りにくいため、近年までは被害の特定も困難という状況でした。最近は各地で被害が確認されるようになり、今後もこの手口による盗難が増えると予測されています。

イモビカッター

イモビカッターは、本来は車の整備や鍵の作製時に使用される機器ですが、悪用されると自動車のセキュリティシステムを突破するための危険なツールとなってしまいます。

自動車には「イモビライザー」と呼ばれる盗難防止装置が搭載されていることが一般的です。これは、キーに埋め込まれたICチップのIDコードと、自動車の電子制御装置に記録されたIDコードが一致しなければ、エンジンが起動しない仕組みになっているシステムのことです。盗難や自動車の乗り逃げを防ぐ防犯装置として活用されています。

しかし、イモビカッターを使えばこの仕組みを無効化することが可能です。不正にIDコードを書き換えることで、あたかも正規のキーを使っているかのように車を動かせるようになってしまいます。

犯行に慣れた人物であれば、わずか数分でこのプロセスを完了させることができ、あっという間に車が盗まれてしまうケースもあります。見た目に破壊された痕跡が残らない場合も多く、気づくのが遅れることもあります。

CANインベーダー

CANインベーダーとは、車内に張り巡らされたコンピューターネットワークに専用の機械をつなぎ、自動車を制御しているコンピューターに侵入してロック解除やエンジンの始動をおこなう手口です。

窓ガラスを割ったり鍵を壊したりしないため、わずか数分でエンジンを始動して盗難が可能となります。特殊な装置を車体の一部に接続し、わずか数分で車両のシステムを乗っ取ることが可能です。

恐ろしいのは、スマートキーへの対策をしていても、この方法には無力な場合があるという点です。最新の防犯対策をしていても被害に遭う可能性があるため、高度な犯行手口に対しても備えが求められます。

 

3.被害に遭いやすい車種には共通点がある?

盗難や車上荒らしは、どんな車でも油断は禁物ですが、特に狙われやすい車種には一定の傾向があります。

警察庁生活安全企画課が発表した「自動車盗難等の発生状況等について」によると、令和6年の車名別盗難台数は以下の通りです。

車名(メーカー)

盗難台数

ランドクルーザー(トヨタ)

1,064

プリウス(トヨタ)

539

アルファード(トヨタ)

488

レクサスLX(トヨタ)

230

ハイエース(トヨタ)

170

レクサスRX(トヨタ)

165

ハイゼット(ダイハツ)

103

クラウン(トヨタ)

101

キャリィ(スズキ)

96

レクサスLS(トヨタ)

76

需要の高い新しい年式の車種や、性能の高い高級車・ハイブリッド車などが狙われる傾向にあります。

盗難された自動車は、盗難の実行犯から悪質なブローカーへ販売され、海外へ輸出されるケースが多いです。新しい年式の車種や、性能の高い高級車・ハイブリッド車は高値が付きやすいため、狙われ安くなっているのです。

 

4.自宅の駐車場の防犯対策

自宅の駐車場でも、自動車の盗難や車上荒らしのリスクは決して低くありません。こうした被害を防ぐためには、防犯対策をおこなう必要性は非常に高まっています。ここからは、具体的な防犯対策を4つ紹介します。

駐車場の防犯対策
  • 防犯カメラやセンサーライトの設置
  • 駐車場の入口にチェーンポールを設ける
  • ハンドルロックやタイヤロックで車を固定する
  • ガレージタイプの駐車スペースに変更する

防犯カメラやセンサーライトの設置

効果的な対策の一つが、防犯カメラの設置です。防犯カメラは実行犯にプレッシャーを与え、犯罪の抑止にもつながります。駐車場全体が映るように、カメラの角度を調節しましょう。万が一犯罪に巻き込まれた時でも、防犯カメラで撮影していれば記録できているため、被害の確認が可能です。

また、種類によっては、死角が少なくなるよう広角レンズがついているタイプや、逆光や暗所でも撮影できるタイプもあります。自宅の構造や環境に合わせた防犯カメラを選びましょう。

また、センサーライトの設置も効果的です。

センサーライトとは、人の動きに反応して点灯する防犯用の照明器具です。不審者は人々が寝静まった夜間に犯行をおこなうことも多く、センサーライトを設置して光を照らせば、不審者の犯行を抑止できるでしょう。

駐車場の入口にチェーンポールを設ける

駐車場入り口にチェーンポールを設置するのもおすすめです。チェーンでつながれた複数のポールが道路と駐車エリアを区切るように並んで、外部からの進入を制限するために利用されます。

出入口を塞ぐように並んでいるので、もしエンジンが始動できても自動車を外へ出すことは難しいです。盗難防止に大きな効果が期待でき、一目で「盗難は難しい」と感じさせられる、抑止力の高い対策です。

ハンドルロックやタイヤロックで車を固定する

ハンドルロックやタイヤロックは、ハンドル・タイヤに器具を取り付けて車の動きを物理的に止める盗難防止用の器具です。エンジンを始動できたとしても自動車を動かせないため、リレーアタックやCANインベーダーなどによる盗難を防げます。

ハンドルロックやタイヤロックは、カー用品店やインターネット通販などで販売されており、誰でも購入可能です。手軽に取り入れやすい防犯対策といえます。

ガレージタイプの駐車スペースに変更する

これから家づくりを検討している人や、家の駐車場のリフォームをしたい方は、ガレージタイプの駐車場にするのがおすすめです。

ガレージタイプの駐車場は、自動車を屋根・壁・シャッターで囲むような構造で、外部から守れる点が特徴です。四方が壁や屋根で覆われているため、防犯性が高いメリットがあります。

また、「ガレージタイプにしたいけど敷地の広さに余裕がない…」という方は、戸建て住宅の一階部分を駐車スペースとして組み込んだ構造の「ビルトインガレージタイプ」もおすすめです。

住宅と一体化した設計になっているため、敷地の広さに余裕がなくても駐車スペースを確保できます。室内に車を置けることでセキュリティ面も強化されるので、安心して愛車を守れるのがメリットです。

ガレージタイプ・ビルトインガレージタイプの駐車場についてさらに知りたい方は、詳しく解説しているこちらの記事も参考にしてくださいね。

▶︎戸建て住宅の駐車場4タイプのメリット・デメリット|事例・設置時の注意点も解説

 

5.まとめ

この記事では、自動車の盗難や車上荒らしの代表的な手口と、自宅の駐車場でできる防犯対策についてご紹介しました。

盗難や車上荒らしなどの車両被害は、自宅敷地内の駐車場やガレージでも発生する可能性は十分にあります。実行犯たちの手口を理解し、手口にあった対策をおこなうことが重要です。

「自宅のすぐ横に駐車しているから大丈夫」と油断せず、十分な防犯対策を施すようにしてください。

 

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