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2023.12.27

  • 暮らしの講座

戸建てのメンテナンスは必要?頻度やポイントを解説

戸建て メンテナンス

新築戸建ては建てて終わりではなく、快適に住み続けるためには定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、機能性が落ちてしまったり、住宅の価値が下がってしまったりする可能性があるからです。

しかし、いつどこをメンテナンスしたら良いか知らない人も少なくないはずです。

そこで、本記事では、これから新築住宅を建てる人や建てたばかりの人向けに、メンテナンスが必要な理由やメンテナンスする場所について詳しく解説します。

記事の後半では、費用についても解説しているので、新築住宅に快適に住み続けたい方は参考にされてください。

1.戸建てのメンテナンスが必要な理由

戸建てにメンテナンスが必要な理由は主に、以下の2つが挙げられます。

戸建てのメンテナンス理由
  • 長持ちさせるため
  • 価値を維持するため

それぞれの理由について詳しく解説します。

長持ちさせる

戸建てはメンテナンスをしなければ、壁や柱が劣化したままとなってしまいます。

特に、外壁や屋根は常に日差しや雨にさらされているため、放っておくと劣化しやすいです。屋根を劣化したままにしておくと、雨漏りの原因にもなり、住宅の傷みがより早くなるでしょう。

そのため、住宅をできる限り長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスが必要となるのです。

価値を維持するため

住宅は築年数が経つにつれて資産価値として下がっていくことが一般的ですが、メンテナンスをせずに劣化したままにしておくと、建物としての価値は大きく下がってしまいます。

もし戸建てを売りに出したい時に、劣化したままでは値段は大きく下がってしまうでしょう。

そのため、定期的にメンテナンスをすることで、建物の価値を維持する必要があります。

 

2.築10年でメンテナンスが必要な箇所と内容

戸建てのメンテナンスは、時期によって必要な箇所と内容が異なります。建てて10年経った際には、主に以下の3つの箇所のメンテナンスが必要になる場合がほとんどです。

  • 外壁
  • 屋根
  • 内装

それぞれの箇所について、メンテナンス内容を詳しく紹介します。

外壁

戸建てを建てて10年が経つと、外壁の塗装が剥がれ始める可能性があります。そのため、10年ほどで外壁を再塗装するメンテナンスが必要です。

築10年以内であればメーカー保証が継続している可能性もあるため、住宅会社に相談してみても良いでしょう。

外壁の再塗装は、塗料の種類にもよりますが、だいたい60万円〜80万円が相場です。

比較的低価格で最近人気のサイディング外壁は、商品の進化もあり表面塗装が剝がれにくくなってきております。しかしそれでもつなぎ目のシーリングが10年ほどで劣化するため、メンテナンスが必要になります。

屋根

屋根も外壁と同様に10年ほどで塗装が劣化し始めて、放っておくと雨漏りの原因になります。そのため、築10年ほどで再塗装をすると安心です。

ただ、屋根に使われている材料によってメンテナンス方法は異なるため、住宅会社に相談すると良いでしょう。

また、屋根は表面だけでなく、隙間の金具や排水に使用される金属類が劣化している可能性があるため、専門業者に依頼して点検してもらうと安心です。

内装

内装は生活状況にもよりますが、10年でメンテナンスが必要になる場合があります。内装でメンテナンスが必要になるであろう箇所は、主に以下の3つです。

  • クロス
  • 水回り

リビングや水回りなどの頻繁に使う部屋のクロスは特に劣化し、変色したり、傷ついたりするため、優先的に張り替えを行うと良いです。

水回りの機器もメンテナンスとして、買い替えが必要になる場合があります。特に、食洗器やIHクッキングヒーターなども交換時期になるため、メーカーや住宅会社に確認をしましょう。

畳は使用頻度にもよりますが、日焼けや傷つきが目立つのであれば、張り替えを検討しても良い時期となります。

 

3.築20年でメンテナンスが必要な箇所と内容

築20年になると、築10年と同様の内容に加えて、さらにメンテナンスが必要になる場合がほとんどです。それぞれの箇所別に、メンテナンスの内容を詳しく解説します。

外壁

築20年になると、外壁の塗装だけではメンテナンスが不十分になる可能性があります。外壁の劣化が激しい場合には、外壁を張り替えたり、新しい外壁を上から施工する工事が必要です。

屋根

屋根も外壁と同様に、劣化が激しくなければ塗装だけでメンテナンスは完了しますが、劣化がひどい場合には、屋根も張り替える工事が必要になります。

また、築10年の時よりも金属部分などの劣化がひどくなっている場合がほとんどのため、交換する部品も多くなる傾向にあります。

内装

築20年での内装のメンテナンスは、クロスの張り替えに加えて、フローリングも張り替えなければならない可能性があります。特に使用頻度の高い部屋のフローリングは張り替える時期になるでしょう。

張り替えではなく、上から重ね張りを行う可能性もあるため、業者や住宅会社と十分に相談してください。

水まわり

築20年になると、システムキッチンや給湯器、便器を交換する時期になります。機械も劣化してしまうため、使えなくなる前に交換しておくと安心です。

システムキッチンは高額になると200万円ほどの費用になることもあるため、事前に資金準備しておかなければなりません。

どの機械も交換には費用が発生してしまうため、まとめて交換するよりも1年ごとに交換するのも方法の一つです。

 

4.築30年以上は全体のメンテナンスが必要

築30年以上になると、住宅全体のメンテナンスが必要になります。例えば、リビングやキッチンをリフォームしたり、家の柱などの構造に関わる部分のメンテナンスが必要です。

木造であれば、床下にある土台材木などが劣化していないかを確認し、劣化していれば補強する工事が必要になります。

また、築30年になると住んでいる人が高齢になっている場合もあるため、メンテナンスに加えて、バリアフリー化も検討しても良いでしょう。

 

5.まとめ

今回は、戸建てのメンテナンスについて、メンテナンスが必要な箇所やその内容について詳しく解説しました。

戸建てはメンテナンスをしなければ、断熱性や気密性などの機能が落ちるだけでなく、雨漏りなどで住みにくい住宅となってしまう可能性があります。特に、外壁や屋根、内装については時期が来たら、すぐにメンテナンスができるように準備しておく必要があるでしょう。

また、メンテナンスを行う前には、専門業者に検査をしてもらい、メンテナンスが必要かどうかを確認してもらいましょう。

戸建ては建てる時だけに費用が発生するだけでなく、メンテナンスや税金などがあることを理解し、十分に計画を立てておきましょう。