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2024.01.18

  • 暮らしの講座

第1種換気と第3種換気どっちがいい?各メリット・デメリットを解説

1種換気 3種換気

快適な生活を送る住宅を建てる際には、性能についての理解は不可欠です。断熱性や換気が十分でない住宅であれば、夏には暑く、冬には寒い家になってしまい、時には健康にも影響を及ぼします。

特に換気は綺麗な空気を取り入れる必要があり、また断熱性にも影響を与えるため、住宅を建てる前に十分に理解しておかなければなりません。

そこで今回は、一般的な住宅に取り入れられる換気方法である第1種換気と第3種換気について詳しく解説します。

記事の後半では、換気システムの選び方やおすすめの換気方法についても解説しているので、これから住宅を建てようと考えている方は参考にされてください。

 

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1.第1種換気と第3種換気とは?

一般的に、換気には主に以下の3種類があります。

換気システムの種類
  • 第1種換気
  • 第2種換気
  • 第3種換気

3種類の中でも第2種換気は、病院などのクリーンルームで使われる方法で、一般的な木造住宅に対して使われることはほとんどありません。

第1種換気と第3種換気は、木造住宅に使われる方法ですので、それぞれのメリットとデメリットを交えつつ、その違いをわかりやすく解説します。

  第1種換気 第3種換気

給気と排気の方法

給気:機械

排気:機械

給気:自然

排気:機械

初期費用・ランニングコスト

初期費用:40万円

お手入れの費用:数年に一度フィルターの入替が必要になる

初期費用:15万円

お手入れの費用:0円

温度と湿度の調節

温度も湿度も機械が自動で行う

換気では温度も湿度も調節できない

お掃除のしやすさ

フィルター掃除のみの掃除

ただ、数年に一度、専門業者の点検が必要

給気を自然に行うため、排気する機械のフィルターのみの掃除

 

2.第1種換気

第1種換気とは、外気を取り入れる給気と住宅内の空気を外に出す排気の両方を機械を用いて換気する方法です。機械を用いて換気を強制的に行うため、効率的な換気が可能です。第1種換気のメリット、デメリットを紹介します。

メリット

第1種換気のメリットは、主に以下の2つです。

第1種換気のメリット
  • 効率的な換気が実現しやすい
  • 簡単なフィルター掃除だけでいい

 

効率的な換気が実現しやすい

第1種換気は、給気も排気も機械が行うため、非常に効率よく換気ができます。さらに、機械を採用し強制的に換気を行うため、住宅内の空気の流れを設計しやすいのもメリットの一つです。

換気は綺麗な空気の中で生活するためには必要不可欠ですので、効率的な第1種換気は採用する住宅会社も増えつつあります。

 

簡単なフィルター掃除だけでいい

第1種換気は機械を用いて全室の換気を行いますが、通常の換気扇やエアコンのようにメンテナンスが必要になります。

例えばエアコンでもメンテナンスを怠るとホコリがたまり、エアコン効率が落ちたり電気代が必要以上に高くなったりなど、定期的にフィルターの掃除が必要です。

全熱交換型換気システムの場合は簡単なフィルター清掃だけでメンテナンスが済むため、これまでの換気扇やエアコンのように手間をかけたくない方にも簡単にメンテナンスができます。

デメリット

第1種換気のデメリットは、「導入にコストが掛かる」ことです。第1種換気は、給気も排気も機械を用いるため、導入コストが他の換気方法よりも高くなる傾向にあります。

さらに、ダクト式の第1種換気であれば、天井裏や床下に配管をする工事も追加されるため、工事費用も高くなってしまいます。第1種換気を導入する際には、予算を確認し、住宅会社と相談しながら決める必要があるでしょう。

また、第1種換気は、気密性が少ない家では上手に換気ができません。排気を機械が行いますが、気密性が少ないと隙間から空気が逃げ出してしまい効率よく換気ができないためです。

第1種換気を導入するのであれば、断熱性や気密性が必要になることは覚えておきましょう。

 

3.第3種換気

第3種換気は、給気は自然に行い、機械を用いて排気します。排気に機械を用いることで、強制的に空気を押し出すため、自然と給気も可能となります。

第3種換気は導入コストが安いなどのメリットもありますが、室温に影響する可能性があるなどのデメリットもあるので、それぞれ詳しく解説します。

メリット

第3種換気を採用するメリットは以下の2つです。

第3種換気のメリット
  • 導入コストが安い
  • メンテナンスが簡単

 

導入コストが安い

第3種換気は、第1種換気と比べると導入コストが安くなるメリットがあります。

給気にも排気にも機械を使用する第1種換気と比べて、第3種換気は排気時にしか機械を用いないため、導入コストは安くなります。

 

メンテナンスが簡単

第3種換気は、給気を自然に行うため、メンテナンスの手間が少ないメリットがあります。給気を自然に行えば、頻繁に掃除する必要がなくなるため、第3種換気はメンテナンスが容易です。

デメリット

第3種換気のデメリットは、主に以下の3つです。

第3種換気のデメリット
  • 温度と湿度の調節ができない
  • 気密性がないと効率よく換気ができない
  • 室内の空気をクリーンに保てない

 

温度と湿度の調節ができない

第3種換気は、給気を自然に行うため第1種換気のように温度と湿度の調節ができません。そのため、給気の際には暑い空気や冷たい空気を取り込んでしまいますし、排気の際には室内で温度調節した熱が外に逃げてしまいます。湿度調整もできないので夏の湿度の高いジメっとした空気も室内にとりこんでしまいます。

また、冬であれば、冷たい空気を取り込んでしまうだけでなく、湿度調整ができなくなり、室内も乾燥してしまうため、感染症にも掛かりやすくなる可能性があります。

これでは快適に過ごすためにエアコンを稼働させる時間が多くなってしまうなどの影響が出てしまうでしょう。エアコンに大きな負荷がかかることから電気代も余計にかかってしまいます。

 

室内の空気をクリーンに保てない

第3種換気システムはある程度の効果が期待できる一方で、完全な花粉の侵入を防ぐわけではありません。フィルターがついているものもありますが、花粉やPM2.5など、多少汚れた空気が室内に入り込むことも多いのが現状です。

効果を高めるためには適切なフィルターの選択や換気タイミングの調整、室内の清潔さの維持など、複数の対策を組み合わせて実施することが必要になります。

 

室内の空気をクリーンに保てない

第3種換気システムはある程度の効果が期待できる一方で、花粉やほこり、PM2.5などの侵入を防ぐわけではありません。フィルターがついているものもありますが、殆どの第3種換気システムではフィルターが付いておらず、花粉やPM2.5など、汚れた空気が室内に入り込むことも多いのが現状です。

効果を高めるためには適切なフィルターの選択や換気タイミングの調整、室内の清潔さの維持など、複数の対策を組み合わせて実施することが必要になります。

 

4.1種換気で使われる「熱交換システム」とは

第1種換気と第3種換気について、メリットやデメリットを解説しましたが、換気と温度は強い関わりがあります。そのため、第1種換気の中には「熱交換システム」を採用しているものもあります。

「熱交換システム」を採用していない第1種換気であれば、ただ空気を取り込み、空気を吐き出すため、外気温の影響が大きくなるだけでなく、室内の熱も排気により逃げ出してしまいます。しかし、「熱交換システム」の第1種換気を採用すると、以下の図のように効率よく熱交換を行い、室内の温度をある程度一定に保ってくれるので安心です。

全熱交換型換気システム

上記の画像では、夏の場合、室内の温度がエアコンで26℃に設定されており、外の気温が30℃の状況です。「熱交換システム」を採用すると、26℃の冷たい空気の熱を逃さないように29℃で排気し、外の暑い空気を取り込む際に、室温に影響しないように室内の温度と同じ26℃に変換して換気を行います。

冬の場合は夏と逆の効果があり、冷たい外気を機械で温めて室内に送り込むため、室内の温度が一定に保たれます。湿度も室内の温度に影響するため、湿度も調整できるシステムを採用するとさらに良いでしょう。

熱交換システムの中でも、「全熱交換型換気システム」が良い理由

熱交換システムの中でも、「全熱交換型換気システム」を採用すると、快適な住環境を実現できます。

全熱交換型換気システムを採用する主なメリットは、温度だけを熱交換するだけでなく、湿度まで調整して換気してくれることです。湿度が調整できれば、湿度の高い夏でも乾燥する冬でも快適な空気の中で生活ができます。

また、全熱交換型換気システムであれば、効率的に換気ができるため、花粉やPM2.5等の有害物質が室内から取り除かれ、いつでも綺麗な空気のなかで生活ができます。

「全熱交換型換気システム」について詳しくは、別記事「全熱交換型換気システムとは?メリットとデメリット、換気システムの種類を解説」も一緒にご覧ください。

 

5.第1種換気がおすすめのケース

第1種換気をおすすめする方は、主に以下の3つのケースに当てはまる場合です。

第1種換気がおすすめのケース
  • できるだけ窓を開けたくない
  • 気密性・断熱性の高い家にする予定である
  • お洗濯物を室内干しする

それぞれのケースを詳しく紹介します。

できるだけ窓を開けたくない

第1種換気は、給気も排気も機械を用いて効率的に換気を行うため、窓を開けなくても常に綺麗な空気で生活できます。そのため、花粉症や喘息、アレルギーがある方など窓を開けたくない方であれば、第1種換気がおすすめです。

第1種換気は、換気に用いる機械にフィルターを装着しているため、花粉やPM2.5などの細かい物質の侵入を防いでくれます。

気密性・断熱性の高い家にする予定である

気密性や断熱性が高い家にすることで、夏には涼しく、冬には暖かい環境で生活ができます。そのため、現在では、気密性も断熱性も高い家が一般的です。

第1種換気は、気密性が高ければその機能を最大限に発揮できるため、気密性や断熱性が高い家にする場合には、第1種換気を選択すると良いでしょう。

共働き等でお洗濯物を室内干しされている方

洗濯物が乾く過程で発生する湿気が室内に溜まると、カビやダニの発生の原因となります。第1種換気はこの湿気を外部に排出し、室内の湿度を適切なレベルに保つことができます。これにより、室内環境の健康と清潔を維持することが可能です。

また、室内の湿気が長時間続くと、家具や建材が劣化しやすくなりますが、第1種換気によって湿気を効果的にコントロールし、室内の材料の劣化を抑制することが可能です。

第三種換気が約半日かかるのに対して、エソラで採用している第1種換気は、約2時間に1回、家の空気を入れ替えることができます。これにより夏のジメっとした空気も効果的に湿度調整し、室内干しでもお洗濯物が良く乾きます。

 

6.第三種換気がおすすめのケース

第三種換気をおすすめする方は、窓を開けて生活できる環境に住宅を建てる予定がある方です。

第三種換気を採用する方は、窓を開けて生活しても問題ない環境に住宅を建てられる場合です。例えば、周りが自然に溢れていたり、アレルギーや花粉症などの病気を持っていなかったりが挙げられます。

第三種換気は、給気で自然の空気を取り込むため、窓を開けている状態と大きく変わりません。住宅を建てる環境に合わせて、換気方法も十分に検討する必要があるでしょう。

 

7.換気システムを選ぶ際のポイント

換気システムの種類を選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。

換気システムを選ぶポイント
  • メンテナンスがしやすいか
  • 効率的な換気が可能か
  • 室内の温度に影響がないか

それぞれのポイントを簡単に紹介します。

メンテナンスがしやすいか

換気システムは室内の空気の状態に大きく関わるため、メンテナンスのしやすさは重要です。

常に掃除ができる環境であれば問題ありませんが、定期的なメンテナンスやチェックを忘れてしまうと、室内の空気が汚れてしまったままになる可能性があります。

メンテナンスは誰がするか、いつするのか、頻度はどのくらいかを住宅会社に詳しく聞いておきましょう。

効率的な換気が可能か

住宅の換気は、効率的で確実に行わなければ、常に綺麗な空気で生活することはできません。

そのため、換気システムを選ぶ際には、本当に効率よく換気ができるのかを住宅会社に聞いておきましょう。

室内の温度に影響がないか

換気システムを選ぶ際には、室内の温度に外気温がどのくらい影響するのかを確認しておきましょう。

換気は外の空気を取り込むため、暑い夏には暑い空気を取り込んで、寒い冬には冷たい空気を取り込んでいては、快適な住環境は実現できません。

そのため、選ぶ換気システムが室温に良い影響を及ぼすかどうかを確認しておきましょう。

 

8.快適な空気を実現するなら第1種換気がおすすめ

住宅で快適な生活を送るためには、綺麗な空気と快適な温度は欠かせません。綺麗な空気を取り込み、効率よく温度を調整するためには、第1種換気である「全熱交換型換気システム」がおすすめです。「全熱交換型換気システム」であれば、メンテナンスさえ確実に行えば、綺麗な空気を取り込みながら、温度や湿度も調整してくれます。

注文住宅のエソラでも「全熱交換型換気システム」を採用しています。窓を開けての換気の必要が無いため、害虫の侵入経路である窓や網戸の隙間、換気扇、通気口からの侵入の可能性が殆どありません。

さらに調湿効果により室内の湿度も抑え、ダニやゴキブリの住みにくい環境を整えてくれます。特にダニは見えにくい害虫ですので、そのまま生活を続けるとアトピー性皮膚炎やぜん息を引き起こすなど、健康面にも害を及ぼします。

家の新築時にできるだけ、これらの害虫を宅内に入れないような対策をとっておきたいものです。注文住宅をお考えの際には、一度エソラにご相談ください。

また、換気を効率よく行うためには、高気密の住宅でなければなりません。気密性が低いと、隙間から空気が侵入してしまうためです。気密性の重要性については、別記事「気密性の高い家のメリットとは?」も参考にされてください。

 

9.まとめ

今回は換気の種類の中でも第1種換気と第3種換気の違いについて詳しく解説しました。

第1種換気と第3種換気の違いは、給気時に機械を用いているかが最も大きな違いですが、その違いがあるだけで、導入時のコストや換気効率は大きく変化します。それぞれのメリットとデメリットを十分に理解した上で、どの換気システムを採用するかを十分に検討しましょう。

また、住宅会社によっては、採用している換気システムに違いがあるため、見積もりを取ってもらう際に確認を済ませておくと安心です。

換気は快適な住環境を実現するために重要な役割があるので、換気の種類それぞれを十分に理解しておきましょう。

 

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