2025.04.13
シューズインクローゼットはいらないって本当?メリットとデメリットを解説

新築注文住宅の設計を考える時に、玄関の収納をどのような形にしようか迷う方も少なくありません。玄関は住宅の顔でもあり、来客があると一番最初に見られる場所のため、整理整頓がしやすい設計にしておきたいところです。
シューズインクローゼットを導入すると、整理整頓がしやすい玄関を作れる一方、玄関が狭くなるなどのデメリットがあります。
本記事では、これから玄関周りの設計をする方向けに、シューズインクローゼットの種類やメリット、デメリットを解説します。
記事の後半では、シューズインクローゼットがなくても良い方の特徴やシューズインクローゼットを採用した玄関事例を紹介しているので、これから玄関を設計しようしている方はぜひ参考にされてください。
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▼目次
1.どんなシューズインクローゼットが流行りなの?
シューズインクローゼットには、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- ウォークインタイプ
- ウォークスルータイプ
それぞれのタイプについて、特徴を紹介します。
ウォークインタイプ

ウォークインタイプは、入り口が一つのシューズインクローゼットで、収納のみを目的としたタイプです。
靴だけでなく、外で使う道具を置いたり、上着を掛けておいたりと、玄関を整理整頓しておく際に役立ちます。
ウォークインタイプであれば、壁が多くなるため、棚を設置しやすく、収納できる量が増えるのも特徴の一つです。
ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプは、入り口が2つのシューズインクローゼットです。玄関からの入り口と玄関ホールからの入り口の2つがあり、シューズインクローゼットで靴を脱ぎ、収納して家に入ることができます。
ウォークスルータイプは、ウォークインタイプと比べると壁が少なくなり、設置できる棚が減るため、収納できる量が少なくなりますが、動線上に棚があるため、いつでも綺麗にしておけるメリットがあります。
また、玄関への出入り口が2つになるため、朝の混み合う時でもスムーズに出入りができるのもメリットの一つです。
2.シューズインクローゼットのメリット
シューズインクローゼットを導入するメリットは、主に以下の2つです。
- 玄関がスッキリする
- 収納力が上がる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
玄関がスッキリする
シューズインクローゼットがあると、玄関に散乱しがちな靴を収納するスペースに余裕があるため、玄関がスッキリ片付きます。
靴だけでなく、傘や自転車の空気入れなど、玄関に置きっぱなしにするような道具もシューズインクローゼットに収納できます。
特に、家族が多くなってしまうと靴が多く、収納スペースに困るため、シューズインクローゼットが役に立つでしょう。
収納力が上がる
シューズインクローゼットがあると、玄関の物だけでなく、アウトドア用品や庭で使うような道具も片付けられるため、収納力が上がります。
例えば、アウトドアで使うテントや椅子であったり、庭を手入れするためのスコップやホースであったりと、毎日は使わないけど、すぐに取り出したい道具を直しておけます。
趣味がキャンプや家庭菜園の人には、シューズインクローゼットが役に立つでしょう。
3.シューズインクローゼットのデメリット
シューズインクローゼットには、メリットだけでなく、デメリットもあります。シューズインクローゼットのデメリットは、主に以下の3つです。
- 玄関が狭くなる
- 臭くなる可能性がある
- 物置き状態になりやすい
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
玄関が狭くなる
シューズインクローゼットを導入すると、スペースを確保しないといけなくなるため、玄関が狭くなる可能性があります。
他のスペースを削ってシューズインクローゼットを設置するのであれば問題ありません。しかし、ほとんどの場合が玄関スペースを削ってシューズインクローゼットを設置するため、玄関は狭くなります。
特にウォークインタイプのシューズインクローゼットであれば、収納しかできないため、玄関が狭くなります。
反対に、ウォークスルーであれば、シューズインクローゼットからも玄関フロアに出入りができるため、狭さを感じにくくなるでしょう。
玄関が狭くなることが気になるのであれば、ウォークスルータイプのシューズインクローゼットにすると良いかもしれません。
臭くなる可能性がある
シューズインクローゼットは、空間を遮断してしまうと靴の匂いで臭くなってしまう可能性があります。
匂いがこもらないように通気性を良くする方法があります。しかし、通気性が良すぎても、靴の匂いが玄関フロアに充満してしまいます。
靴の匂いがどうしても気になる方は、シューズインクローゼットではなく、靴箱を設置するようにしましょう。
物置き状態になりやすい
シューズインクローゼットは、収納が増えて便利な反面、物を収納して放置しておくと物置き状態となってしまいます。
上手に断捨離しながらシューズインクローゼットを使えればオシャレで便利ですが、一度物が溢れてしまうと片付けが大変となり、ただの倉庫になるので注意が必要です。
4.シューズインクローゼットがいらない人
シューズインクローゼットを検討している人の中にも、必要ではない人もいます。
もしシューズインクローゼットを設置しても活用できなければ、ただの物置きとなってしまうため、以下の3つに当てはまる方は、シューズインクローゼットの設置を見送る検討をした方が良いかもしれません。
- 玄関を広くしたい
- 匂いに敏感な家族がいる
- 家族が少ない
シューズインクローゼットがいらない人の特徴を簡単に解説します。
玄関を広くしたい
玄関や玄関フロアを広くしたい人にはシューズインクローゼットは難しい可能性があります。ほとんどの場合で、シューズインクローゼットを作る際には、玄関スペースを削るためです。
他の間取りを減らしてシューズインクローゼットにするのであれば問題ありませんが、玄関を削ってシューズインクローゼットを作る人は、十分に検討した方が良いでしょう。
匂いに敏感な家族がいる
シューズインクローゼットは、靴箱に扉が付いていない場合が多いため、靴の臭いが気になる可能性があります。
そのため、匂いに敏感な家族がいる場合には、シューズインクローゼットを諦めて通常の靴箱にするか、シューズインクローゼットの中の靴箱に扉を付ける必要があります。特に、ウォークインタイプであれば、入り口が一つしかないため、匂いがこもりやすくなってしまいます。
玄関は来客もあるため、匂いが気になる人には向かない可能性があるでしょう。
家族が少ない
同居する家族が少ない場合には、シューズインクローゼットはいらない可能性があります。
シューズインクローゼットは、溢れた靴を収納するスペースのため、家族が少ない場合には、通常の靴箱で十分だからです。
シューズインクローゼットを作るためには、スペースを確保しなければならないため、家族が少ない場合には、他の間取りを広くした方が、住みやすい家を作れるでしょう。
5.シューズインクローゼットを施した玄関事例を紹介
ここでは、シューズインクローゼットを取り入れた様々な玄関を紹介します。事例を参考に、どのような玄関にしたいかを検討すると使いやすく、理想の玄関が実現できます。
玄関横に広いシューズインクローゼットを併設した玄関

上記の玄関は、玄関すぐ横にシューズインクローゼットを併設した設計になっています。
玄関から入ってすぐに広いシューズインクローゼットがあると、雨で濡れたものや外作業で汚れたものなどをすぐに収納できます。
また、シューズインクローゼットにドアを設置しないことで、物の出し入れが簡単なのも魅力の一つです。
床はタイル敷となっているため、雨や土で汚れてもすぐに掃除ができるのも特徴です。
靴の収納に特化した玄関

上記写真の玄関は、横幅は狭いものの、正面に大きな窓を設置することで、解放的な空間を演出した玄関です。
玄関から入って左側には、扉付きのシューズインクローゼットを設置しています。シューズインクローゼットに扉を付けて、玄関先から中が見えないように設計されています。
シューズインクローゼット以外にも、玄関右側にシューズボックスを設置することで、普段使いする靴が取り出しやすくなっています。
横幅が狭い玄関でも、シューズインクローゼットとシューズボックスを併用することで収納に困らない玄関が作れます。
出入りのしやすいシューズインクローゼットを採用した玄関

上記写真の玄関は、玄関すぐ横に解放的なシューズインクローゼットを設計した玄関です。
間仕切りを取り払って、解放的なシューズインクローゼットにすると、出入りがスムーズで、物の取り出しが容易です。また、床も玄関と一体となっているため、汚れてもお手入れが簡単です。
靴棚の扉も設置していないため、子供でも簡単に靴の出し入れができます。
時期により靴の場所を前後で入れ替えるだけで、衣替えも簡単に行えるのも魅力の一つです。
広い玄関にシューズインクローゼットを併設した玄関

上記写真は、横幅の広い解放的な玄関横にシューズインクローゼットを設置した玄関です。
框下に間接照明を設置することで、玄関をより広く明るいイメージにして、ホテルのような玄関に仕上げています。
シューズインクローゼットに靴や物を収納するだけで、より玄関が広く解放的になります。
おしゃれで見た目を重視した玄関にしたい場合には、シューズインクローゼットを活用して、靴などは常に収納しておくと、綺麗な玄関になります。
特注のシューズクローゼットを採用した玄関

上記写真の玄関は、特注のシューズクローゼットを採用した玄関です。既製品を使わずに、特注のシューズクローゼットを採用して、靴などをたくさん収納できる作りになっています。
また、玄関に上着を掛ける場所を設置することで、急に出かけないといけない際には、すぐに洋服を取り出せるようになっています。
また、玄関に飾り棚を設置して、装飾品を飾ると、おしゃれな雰囲気を実現できるのも魅力の一つです。更に玄関床や上がり框、玄関ホールを大理石にすることでホテルのエントランスのような豪華な雰囲気になり、キレイな玄関を演出することもできます。
特注のシューズクローゼットは、コストは掛かりますが、使い勝手の良い、理想の玄関が作れるので、予算と相談しながら検討しても良いでしょう。
また、玄関に飾り棚を設置して、装飾品を飾ると、おしゃれな雰囲気を実現できるのも魅力の一つです。更に玄関床や上がり框、玄関ホールを大理石にすることでホテルのエントランスのような豪華な雰囲気になり、キレイな玄関を演出することもできます。
玄関土間とシューズインクローゼットを採用した玄関

上記写真の玄関は、広い玄関土間に扉付きのシューズインクローゼットを設置した玄関です。
階段下に玄関を設けることで、通常であればデッドスペースになる場所を玄関として活用しています。
広い玄関になると、物が散乱しがちですが、写真奥の扉の部分にシューズインクローゼットを設置して、収納できるスペースを作ると、玄関が片付きやすく、広いままの綺麗な玄関を保てます。
収納を増やして、玄関を綺麗な状態に保ちたい場合には、シューズインクローゼットに扉を設置して物が見えないようにするのも方法の一つです。
広い玄関土間スペースにシューズインクローゼットを併設した玄関

上記写真の玄関は、広い玄関土間スペースからすぐにリビングに上がれる設計になっています。
玄関から入ってすぐ横に大きなシューズクローゼットを設置すると、簡単に靴が収納できて、広い玄関に靴が散乱しないように工夫されています。
玄関とリビングの仕切りに壁を使わず、引き戸を使用すると、リビングと玄関を一体化して、より解放的なスペースを実現できます。
シューズインクローゼットを採用したさまざまな玄関を紹介しました。それぞれの良さを取り入れつつ、どこにこだわりたいかを家族で話し合いながら、理想の玄関を作ってください。
6.まとめ
今回は、シューズインクローゼットの種類と導入するメリットとデメリットについて解説しました。
シューズインクローゼットには、ウォークインタイプとウォークスルータイプがあり、それぞれに特徴があります。
シューズインクローゼットは、収納が増えるメリットがある一方、物置き状態になったり、匂いが気になったりと、管理が必要になるデメリットがあります。これからシューズインクローゼットを検討している方は、参考にされてください。
記事の後半では、シューズインクローゼットを採用した玄関を紹介しましたが、色々な玄関を参考にしながら設計すると、どこにこだわりたいかも見えてきやすいため、さまざまな玄関を写真等で見てみるのも方法の一つです。
注文住宅のエソラでもシューズインクローゼットを導入した住宅を建てた実績がたくさんあるので、施工事例を参考にしてください。

家全体で収納力を考えられたプランもありますので、満足のいく住宅を作っていきたい方は、一度ご相談ください。
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