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2026.02.07

  • 暮らしの講座

高気密住宅はどんな暖房が正解?エアコン以外で快適&省エネに暮らす方法

「高気密住宅は暖房を使うと効率的に温まるって本当?」

「エアコン以外にどんな暖房方法があるの?」

高気密住宅の建築を検討している際、冬に使用する暖房機器についても気になりますよね。

高気密住宅では、隙間が少なく熱が逃げにくいため、少ない暖房でも効率的に温まります。そのため、エアコン以外の暖房でも効率的に部屋を温めることが可能です。

高気密住宅におすすめの暖房方法は、以下の5つです。

  1. 床暖房(電気式・温水式)
  2. FF式ファンヒーター
  3. 蓄熱暖房機
  4. パネルヒーター・オイルヒーター
  5. 薪ストーブ・ペレットストーブ

しかし高気密住宅の特性上、ポイントを押さえて暖房を選ばなければ、効率的に温められない可能性もあります。また、使用してはいけない暖房機器もあるため注意が必要です。

本記事では、高気密住宅は暖房コストがかかりにくい理由やおすすめの暖房方法、暖房を選ぶ際のポイントについて解説します。

 

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1.高気密住宅は暖房コストがかかりにくい

高気密住宅とは、壁の内側や床下などに、断熱材や防湿シート、気密テープなどを使用した住宅のことです。高気密住宅は以下のような特徴を持っています。

特徴

内容

隙間が少ない

壁や窓の隙間が少なく、外気の侵入を防げる

熱が逃げにくい

断熱性能が高く、一度温めた熱を長時間保てる

換気システムが必須

換気が不足しやすいため、換気システムが必要

一般的な住宅では、隙間から熱が逃げるため、暖房の効率が下がりやすいです。一方、高気密住宅は隙間が少ないため、暖房の熱を外に逃がしにくくなります。

その結果、少ない暖房でも効率的に温まるため、暖房コストを抑えやすいのです。

たとえば同じ室温を保つ場合、高気密住宅では一般的な住宅と比べて、暖房エネルギーを約30〜40%削減できるとされています。

ただし、高気密住宅は換気が不足しやすいため、換気システムとの相性を確認して暖房を選ぶことが大切です。

 

2.【種類別】高気密住宅におすすめの暖房方法

高気密住宅におすすめの暖房方法は、換気との相性や連続稼働の可否によって異なります。それぞれの特徴を理解して、ライフスタイルに合った暖房を選びましょう。

高気密住宅におすすめの暖房方法
  1. 床暖房(電気式・温水式):足元から温まる、空気を汚さない
  2. FF式ファンヒーター:換気不要、暖房能力が高い
  3. 蓄熱暖房機:深夜電力を活用、やわらかい暖かさ
  4. パネルヒーター・オイルヒーター:空気を汚さない、やけどのリスクが少ない
  5. 薪ストーブ・ペレットストーブ:炎の癒し効果、蓄熱性が高い

床暖房(電気式・温水式)

床暖房は、床から輻射熱で温める暖房方法です。足元から温まるため、体感温度が高く、快適に過ごせます。とくに高気密住宅では、熱が逃げにくいため、床暖房の効率がさらに高まります。

床暖房には「電気式」と「温水式」の2種類あります。

電気式床暖房は、電気ヒーターを床下に埋め込む方式です。施工がかんたんで、メンテナンスがほとんど不要というメリットがあります。

一方、温水式床暖房は、温水を床下に循環させる方式です。ランニングコストが安く、広い面積を効率的に温められます。一度温まれば長時間熱を保てるため、電気代を抑えやすくなりますよ。

FF式ファンヒーター

FF式ファンヒーターとは、「Forced draft balanced flue(強制給排気式)」の略で、燃焼に必要な空気を屋外から取り入れ、燃焼後の排気ガスもすべて屋外へ排出する仕組みの暖房器具です。

室内空気を使わず排気ガスを室内に放出しないため、部屋の空気を汚さず換気も不要で、高気密住宅にとくに人気があります。

高気密住宅では、換気が不足しやすいため、FF式ファンヒーターのように換気不要で使える暖房は安心です。暖房能力が高く、瞬時に温まるため、寒い日でも快適に過ごせますよ。

蓄熱暖房機

蓄熱暖房機とは、電気代が安い夜間電力を使って暖房機内部の蓄熱体(レンガなど)に熱を蓄え、その熱を日中にゆっくり放熱する暖房器具です。

燃焼ガスを出さないため空気も汚さず、やわらかい暖かさで快適に暖めるため、高気密住宅に適しています。

また、高気密住宅では熱が逃げにくいため、蓄熱暖房機の熱を長時間保つことが可能です。設置のための初期費用はかかりますが、一度蓄熱すれば長時間快適に過ごせるため、電気代を抑えやすくなりますよ。

パネルヒーター・オイルヒーター

パネルヒーターやオイルヒーターは、輻射熱と自然対流で温まる暖房方法です。

パネルヒーターは、薄型で壁掛けができるため、部屋のスペースを有効活用できます。

オイルヒーターは、内部のオイルが温まることで、長時間温かさを保ちます。

高気密住宅では熱が逃げにくいため、パネルヒーターやオイルヒーターのような局所的な暖房でも、効率的に温まることが可能です。とくに、個室や寝室など、限定的な空間での使用に適していますよ。

薪ストーブ・ペレットストーブ

薪ストーブやペレットストーブは、炎の癒し効果と高い蓄熱性が特徴の暖房方法です。高気密住宅でも設置条件を満たせば使えます。

種類

特徴

燃料

薪ストーブ

炎の癒し効果が高い、蓄熱性が高い

ペレットストーブ

自動給仕機能あり、燃焼効率が高い

ペレット(木材や樹脂などを細かく砕いて加工した粒状の固形物)

高気密住宅では換気が不足しやすいため、薪ストーブやペレットストーブを使う場合は、換気扇を併用するなど換気対策が必須です。

また、煙突工事が必要なため、設置コストが高くなりやすい点も注意しましょう。

 

3.エアコンと各暖房方法の比較表

エアコンと各暖房方法を比較すると、それぞれの特徴が明確になります。ライフスタイルや予算に合わせて、最適な暖房を選びましょう。

暖房方法

初期費用

ランニングコスト

暖房効率

換気の必要性

エアコン

10〜30万円

やや高め

高い

不要

床暖房(電気式)

10〜30万円

やや高め

高い

不要

床暖房(温水式)

20〜40万円

安め

高い

不要

FF式ファンヒーター

5〜15万円

安め

高い

不要

蓄熱暖房機

10〜20万円

安め

不要

パネルヒーター・オイルヒーター

1〜5万円

やや高め

不要

薪ストーブ

30〜100万円

やや安め

高い

必要

ペレットストーブ

30〜80万円

やや安め

高い

必要

高気密住宅では、熱が逃げにくいため、どの暖房方法でも効率的に温まります。とくに換気不要で使える暖房を選ぶことで、換気システムとの相性も良くなりますよ。

 

4.高気密住宅で暖房を選ぶ際のポイント

高気密住宅で暖房を選ぶ際は、換気との相性や連続稼働の可否、湿度への配慮などを確認することが大切です。ここからは高気密住宅で暖房を選ぶ際のポイントを5つ解説します。

高気密住宅で暖房を選ぶ際のポイント
  1. 石油・ガスファンヒーターは極力使わない
  2. 複数の暖房を組み合わせる
  3. 家族構成やライフスタイルも考慮する
  4. 連続稼働できるものを選ぶ
  5. 湿度にも考慮する

石油・ガスファンヒーターは極力使わない

石油ファンヒーターやガスファンヒーター(FF式を除く)は、換気が必要なため、高気密住宅には不向きです。

石油ファンヒーターやガスファンヒーターは、燃焼に室内の空気を使います。そのため室内の空気を汚しやすく、換気が必要不可欠です。

高気密住宅では換気が不足しやすいため、室内の空気が汚れやすくなり、健康に影響を与える可能性があります。とくに一酸化炭素中毒のリスクがあるため、極力使わないようにしましょう。

FF式ファンヒーターなら換気不要なため、高気密住宅でも安心して使えます。

複数の暖房を組み合わせる

高気密住宅では、複数の暖房を組み合わせることで、効率的に温まります。部屋の用途や時間帯に応じて、最適な暖房を選びましょう。

たとえば、エアコンのような即暖性の高い機器で素早く部屋を温め、部屋が温まってきたら床暖房やオイルヒーターなどのじんわりと持続的に暖める機器に切り替えることで、快適な室温を維持できます。

高気密住宅では熱が逃げにくいため、複数の暖房を組み合わせても効率的に温まりますよ。

家族構成やライフスタイルも考慮する

高気密住宅で暖房を選ぶ際は、家族構成やライフスタイルも考慮することが大切です。

たとえば、「24時間暖房が必要か、一時的な暖房でいいか」や「何部屋分の暖房が必要か、どんな目的で使用するか」などによって、選ぶ暖房が異なります。

また、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、やけどのリスクがないエアコンや床暖房がおすすめです。

家族構成やライフスタイルに合わせて、最適な暖房を選びましょう。

連続稼働できるものを選ぶ

高気密住宅では、連続稼働できる暖房を選ぶことで効率的に温まることが可能です。

一度温まれば長時間熱を保てるため、連続稼働する暖房を選ぶと電気代を抑えやすくなります。また、部屋の温度ムラも軽減でき、快適に過ごせる環境を作り出せます。

とくに、エアコンや床暖房、FF式ファンヒーターは、連続稼働に適していますよ。

湿度にも考慮する

高気密住宅で暖房を選ぶ際は、湿度への配慮も重要です。

高気密住宅では換気が不足しやすいため、湿度が上がりやすい傾向があります。乾燥しやすい暖房を使う場合は、加湿器の併用を検討しましょう。適切な湿度(40〜60%)を保つことで、快適に過ごせますよ。

もし、高気密住宅を検討している方は、「全熱交換型換気システム」の導入もおすすめします。

全熱交換型換気システムとは、外気から取り入れた空気を室内の温度や湿度に近づけて換気をするシステムです。たとえば、外気温が0度で室内の温度が20度であれば、外気から取り入れる温度をあたためて、室内の温度を一定に保つように換気します。

ただの換気であれば、外気をそのまま取り入れるため、室内の温度は下がってしまい、快適な住環境にはなりません。しかし、システムを活用すれば、寒い環境でも室温を一定に保ちながら換気ができます。また、湿度も一定に保たれるため、冬の乾燥や夏の蒸し暑さも調整し、一年中安定した室内環境を実現することが可能です。

全熱交換型換気システムに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事も参考にしてください。

▶︎全熱交換型換気システムとは?メリットとデメリット、換気システムの種類を解説

 

5.まとめ

暖房の種類と特徴を理解したうえで、予算やライフスタイルに合わせて適切に選びましょう。

快適な湿度の室内環境を作り出したいなら、「全熱交換型換気システム」の導入もおすすめです。システムを活用すれば、高気密住宅でも室温や湿度を一定に保ちながら換気ができます。

注文住宅のエソラでは、全熱交換型換気システムに対応した住宅を設計、建築をしてきた実績があります。暮らしやすさを第一に考え、施主様だけの特別な一邸をトータルに設計いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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