2026.01.08
老後の住まいには平屋住宅がおすすめ!人気の理由や建築時の注意点を解説

「老後の住まいに平屋がおすすめって本当?」
「平屋を建てる際の注意点やポイントってある?」
老後を迎えるシニア夫婦にとって、快適な生活を送るための住宅は必要不可欠ですよね。
近年、老後の暮らしを快適に、豊かに過ごしたいシニア夫婦の願いを叶える住まいとして「平屋住宅」が注目を集めています。
平屋はワンフロアで部屋同士がつながっているため、生活動線がスムーズになったり、家族とのコミュニケーションが取りやすかったりなど、老後の暮らしを豊かにするさまざまなメリットがあります。
ただし設計や建築の際は注意しなければいけない点もあるため、平屋について十分な理解を深めたうえで、安心して暮らせるお家づくりを進めることが重要です。
本記事では、老後の住まいで平屋が人気になっている理由や平屋を建てる際の注意点、ポイントについて解説します。
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▼目次
1.老後の住まいとして『平屋』が注目されている
シニア世代が老後の暮らしを考える際、住まいとして「平屋住宅」が注目されています。
平屋住宅とは1階建ての住宅のことで、リビング・寝室・キッチンなどすべての部屋がワンフロアに配置され、上下の移動がないのが特徴です。
その特徴から、「階段がないため安全」「ワンフロアで移動が少なくて楽」などといった身体的負担の軽減と安全な暮らしができる点が、シニア世代から注目されている理由となっています。
また、人間は年齢を重ねるほど病気にもかかりやすい傾向にあり、将来的には車椅子を使って生活するケースも想定されます。平屋住宅であれば、ワンフロアで完結するためバリアフリー設計にしやすく、将来の身体的変化や介護も見据えた家づくりが可能です。
老後の生活を快適に、そして安全に長く過ごすための工夫として、平屋のメリットは非常に大きいと言えます。
2人暮らしなら20坪前後がおすすめ
シニア世代が老後の住まいとして平屋を建てる場合、おすすめの広さは20坪前後です。
厚生労働省の『住生活基本計画における居住面積水準』によれば、大人2人が豊かな住生活を実現するために必要な戸建の広さは、75㎡(約22.7坪)とされています。これは一般的な2LDKに相当し、老後の夫婦にとって「管理しやすく、かつ快適に暮らせる」理想的な広さと言えます。
ただ、20坪前後はあくまでも目安で、自分たちのライフスタイルや価値観に応じて適切な広さを設けることが重要です。
たとえば、自分たちの趣味を楽しむ部屋を作ったり、家族が遊びに来た際のゲストルームを作ったりしたいなら、30坪程度設けることでゆとりのある空間づくりができます。
「どんな生活を送りたいか」「どんな用途で部屋を利用するか」などを考えたうえで、必要な広さを考えましょう。
2.老後の住まいで平屋が人気になっている理由
老後の住まいとして平屋が人気になっている理由には、「安心感」と「日々の生活のしやすさ」を両立できる点にあります。ここからは平屋が人気になっている5つの理由を解説します。
- 生活動線がスムーズになる
- 安全性が高い
- バリアフリー設計にしやすい
- 家族とのコミュニケーションが取りやすい
- メンテナンス費用が抑えられる
生活動線がスムーズになる
平屋は1階に全てのスペースを設計するため、キッチンからリビング、寝室からトイレといった部屋から部屋への移動が近くなります。そのため生活動線がスムーズになり、効率のよい暮らしが実現可能です。
老後になると足腰が弱くなり、住宅内の移動でも一苦労となります。平屋にしておくことで、移動距離が短くなり生活しやすい環境が実現できます。
安全性が高い
平屋はすべての部屋がワンフロアに配置され、上下の移動がありません。そのため階段から転落する危険がなく、住宅内の事故リスクを防止できます。
また、年齢を重ねるとどうしても身体的機能が低下し、少しの段差でも転倒してしまうおそれがあります。平屋であれば住宅内の段差を少なくした設計がしやすく、転倒リスクも防止することが可能です。
シニア世代にとって、安心した生活環境が作り出せますよ。
バリアフリー設計にしやすい
人間は年齢を重ねていくと、病気にかかりやすくなったり、著しく身体的機能が低下したりする傾向にあります。そのため、将来的には車椅子を使って生活する人も少なくありません。
平屋であれば、ワンフロアで完結するためバリアフリー設計にしやすく、将来の身体的変化や介護も見据えた家づくりが可能です。
たとえば、車椅子でも快適に通れるよう通路やドア幅は広くとったり、生活動線に沿って手すりやスロープを設置したりなど、老後を快適に過ごすうえで欠かせないバリアフリー化が実現できます。
家族とのコミュニケーションが取りやすい
平屋はワンフロアで部屋同士がつながっているため、同居している家族と顔を見合わせる頻度が上がります。そのため、家族でのコミュニケーションが取りやすくなるのもメリットの一つです。
リビングを家の中心に配置する設計にすれば、家族が集まりやすくなり、会話が自然と増えます。
老後になると、社会との交流が少なくなり、孤立感を感じる人も少なくありません。家族間でのコミュニケーションが取りやすい設計にして、心地よい環境を作りましょう。
メンテナンス費用が抑えられる
平屋は2階建てと比較すると、メンテナンスをする部分が少ないです。そのため、建築後の維持管理や修繕にかかるコストを抑えられます。
たとえば、2階建てで外壁や屋根の修繕・塗装などをおこなう際、足場費用や高所作業車費用が必要です。しかし、平屋では不要になるか、費用が大幅に抑えられます。
仕事を退職したり、年金で生活したりなど、老後はできるだけ費用を抑えたいケースも多いので、メンテナンスに必要な費用を抑えられるのは大きなメリットです。
3.老後の住まいで平屋を建てる際の注意点
平屋は老後の暮らしに理想的ですが、2階建てとは異なる特有のデメリットと対策を理解しておく必要があります。ここからは平屋を建てる際の注意点を解説します。
- 広い土地が必要になる
- 建築費用が割高な傾向がある
- 風通しと採光は工夫が必要
- 防犯やプライバシー対策も考慮する
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
広い土地が必要になる
平屋は、配置する部屋を横に広げるため、広い土地が必要になります。2階建てであれば、部屋を2階に配置すれば良いので、土地は狭くても問題ありません。しかし平屋であれば、すべての生活空間を1階に収めるため、ある程度の土地の広さが必須となります。
特に都心部になると、広い土地の確保は難しく、仮に広い土地があったとしても高額になってしまうことが多いです。
建築費用が割高な傾向がある
老後のために平屋を建築する場合には、2階建てよりもコストが高くなる可能性があります。平屋は建物が横に広い分、基礎の面積が広くなります。そのため、使用するコンクリートや鉄筋の量が多くなり、基礎工事の費用が割高になってしまうのです。
また、広い土地に住宅を建築するため、同じ延べ床面積の住宅を建てた場合には、土地の購入代金や固定資産税が高くなります。
風通しと採光は工夫が必要
平屋は周りの建物よりも高さが低くなるため、設計時に採光と風通しに工夫が必要です。
特に周囲に高いマンションや隣家が密集している場合、日差しが遮られ、家の中まで光が届きにくい可能性があります。
建物を建てる土地の環境を事前に確認し、中庭や天窓、高窓を設けるなど、風通しと採光の工夫を施しましょう。
防犯やプライバシー対策も考慮する
平屋はすべての部屋が1階にあるため、防犯面とプライバシー面で2階建て以上の配慮が求められます。
窓や出入り口には防犯ガラスやシャッターを設置したり、人目につきやすい場所に塀(フェンス)を設置したりなど、防犯やプライバシー対策について設計段階から備えておきましょう。
4.老後の住まいで平屋を建てる際のポイント
老後の生活を豊かにするためには、日々の暮らしやすさや将来の備えを意識した設計が不可欠です。ここからは、老後の住まいで平屋を建てる際のポイントを4つ紹介します。
- 生活動線をできる限り短くする
- 郊外に建築する
- 高気密・高断熱の家づくりをする
- 将来の身体的変化や介護も見据えておく
生活動線をできる限り短くする
平屋のメリットを最大限に引き出すのが、無駄のないコンパクトな動線です。
平屋はすべての部屋がワンフロアに配置されているため、部屋から部屋への移動が近くなります。自分のライフスタイルやよく使用する場所などを考えて設計すると、より生活動線を短くでき、効率のよい暮らしが実現可能です。
たとえば、キッチン・洗面脱衣室・浴室といった水回りをまとめると、家事動線が短くなり、日々の家事の負担が大きく軽減されます。生活動線をできる限り短くして、生活しやすい環境を作り出しましょう。
郊外に建築する
平屋はすべての生活空間を1階に収めるため、建物を横に広げる必要があります。そのため広い土地が必要ですが、都市部だと土地の購入費用が高額になる可能性が高いです。
そのため、平屋を建築する際は郊外がおすすめです。都心部に比べて郊外は土地単価が安いため、平屋に必要な広い敷地を比較的安価に、無理なく確保できます。
また、都市部は大きなオフィスビルやマンション、商業施設が多い場所もありますが、郊外では森林や公園などの緑地が多く存在します。自然豊かな環境で暮らすことでゆったりと過ごせるので、「老後は静かな場所でのんびり過ごしたい」という人におすすめです。
高気密・高断熱の家づくりをする
高気密・高断熱といった住宅性能は、老後の住まいにおいてとても重要です。
高齢になると、急激な温度変化で体調を崩しやすくなります。心臓や血管に負担がかかって健康被害を引き起こす「ヒートショック」のリスクも高まるため、家を高気密・高断熱仕様にして、部屋間の温度差を抑える対策をおこないましょう。
高気密・高断熱の住宅にすると、エアコンの効きもよくなり、光熱費の削減にもつながりますよ。
将来の身体的変化や介護も見据えておく
老後の住まいで平屋を建てる際は、将来の身体的変化や介護も見据えて設計を進めましょう。たとえば、以下のような工夫をするのがおすすめです。
- 通路やドア幅は広めにとっておく
- ドアは引き戸にしておく
- 生活動線に沿って手すりを設置する
- 段差は少なくしてスロープを設置する
- 介助スペースを確保できるようにトイレを広めにする
将来の身体的変化や介護に対応できる家づくりをしましょう。
5.老後のために平屋を建てる際のおすすめ設計
平屋の魅力を最大限に引き出し、安全でゆとりのある老後を送るためには、設計・建築に工夫することが大切です。ここからは、平屋を建てる際のおすすめの設計を紹介します。老後のために平屋を建てる際のおすすめ設計は以下の4つがあります。
- リビングを中心に配置し、生活しやすい動線に
- 段差をなくして、バリアフリー設計に
- プライバシーを守るために、塀の高さを高く設計する
- 天井を勾配にして開放感を出す
リビングを中心に配置し、生活しやすい動線に

老後のために平屋を建てる際には、リビングを住宅の中心に配置すると良いでしょう。リビングを住宅の中心に配置することで、部屋から部屋への移動距離が短くなり、生活しやすい環境となります。
老後になり足腰が弱くなると、長い距離が苦しくなる可能性があります。自分が快適に暮らせるように、設計の段階で生活するための動線が短くなるように考慮しておくのがおすすめです。
段差をなくして、バリアフリー設計に

老後のために平屋を建てる際には、段差をなくしてバリアフリー設計にしておきましょう。老後になると階段を登ることが億劫になり、引きこもりがちになる可能性があるためです。
特に玄関周りの段差については考慮しておく必要があります。玄関外の階段については、段差をなくすことが難しいため、階段とは別にスロープを設置すると良いでしょう。
プライバシーを守るために、外から見えにくく設計する
老後のために平屋を建てる際には、プライバシーを守るために、外から見えにくく設計しておくと安心です。
平屋は全ての部屋が1階に配置されるため、隣接する道路から中が見えてしまう可能性があります。住宅の中が簡単に見えてしまうとプライバシーが守れないだけでなく、盗難等の被害が起こる可能性があります。
住宅の周りの塀を高くするほか、外装の設計を工夫し、中が見えないようにすることで家族も安心して生活できる環境となります。
天井を勾配にして開放感を出す

老後のために平屋を建てる際には、天井を勾配にして開放感を出すのがおすすめです。
平屋は1階建てのため、天井が低い状態のままであれば圧迫感があり、狭く感じてしまいます。そのため、天井に勾配をつけることで、視覚的に開放感が生まれます。
コンパクトな平屋でも、広々としたリビングを演出できますよ。
6.まとめ
老後の住まいで平屋が人気になっている理由や、平屋を建てる際のポイントをおさらいしましょう。
|
老後の住まいで平屋が人気になっている理由 |
平屋を建てる際のポイント |
|
・生活動線がスムーズになる ・安全性が高い安心して生活を送れる ・バリアフリー設計にしやすい ・家族とのコミュニケーションが取りやすい ・メンテナンス費用が抑えられる |
・生活動線をできる限り短くする ・郊外に建築する ・高気密・高断熱の家づくりをする ・将来の身体的変化や介護も見据えておく |
平屋は老後の暮らしに理想的ですが、広い土地が必要となったり、建築費用が割高になりやすかったりなどの注意点があります。
しかし、今回紹介したポイントをおさえて設計・建築することで、「安心感」と「日々の生活のしやすさ」を両立できる平屋を作り出せますよ。
自分たちが心地よく過ごせるように、安心して長く暮らせるお家づくりを進めましょう。
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- 世界に一つだけの特別な一邸
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