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2026.03.11

  • 暮らしの講座

リノベーション済み戸建ての購入で注意すべきこと|購入前に確認したい注意点を解説

「戸建てのリノベーション済み物件を購入したいけど、構造や耐久性は大丈夫?」

「リノベーション済みの戸建てを購入する際には、何を確認しておくべき?」

戸建てのリノベーション物件は、内装の良さに目が向きがちです。しかし、建物の状態や土地、費用、契約内容までチェックしておかないと、購入後に想定外の出費やトラブルにつながる場合もあります。

リノベーション物件を購入する際の注意点をしっかり押さえて、後悔のない住宅購入をおこないましょう。

本記事では、リノベーション物件を購入する際の注意点を4つの要素に分けて解説します。戸建てのリノベーション済み物件の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

1.リノベーション物件を購入する際はさまざまな要素をチェックする

リノベーション物件の購入では、間取りや内装の見た目だけで判断するのは危険です。

戸建ての場合、建物の構造や土地の条件、購入時・リノベ時に必要な費用、契約や保証の内容まで、複数の要素を事前に確認しておく必要があります。

購入前に、次の要素を確認しましょう。

チェックポイント

詳細

建物や構造

築年数・耐震基準、基礎・土台、外壁・屋根、給排水管

土地や敷地

接道・再建築の可否、地盤・災害リスク

費用

諸費用、リノベ費用・予備費、資金計画

契約・保証

重要事項説明書、瑕疵担保責任・保証の範囲

戸建ては一戸建てのため、マンションのような管理規約の制約はありません。その分、建物の劣化や土地の条件は自分で確認しなければならず、見落とすと後から多額の追加費用がかかるおそれもあるので注意が必要です。

 

2.建物や構造に関して注意するべき点

戸建てのリノベ物件では、内装がきれいでも、建物の骨格や設備に問題が隠れている場合があります。ここからは建物や構造に関して注意するべき点を4つ解説します。

①築年数と耐震基準を確認する

戸建ての耐震性を考えるうえで、建築時期が大きな目安になります。

1981年6月に建築基準法が改正され、それ以降に建てられた建物は「新耐震基準」を満たしています。それ以前の「旧耐震基準」の建物は、大地震時に倒壊リスクが高くなる傾向があるため、購入前に耐震診断の有無や耐震補強の実施状況を確認することが重要です。

また、築年数が古いほど、外壁や配管などの劣化も進んでいる可能性があります。ただし、築年数が浅くても手入れが不十分な場合は劣化が進んでいる場合があるため、実際の状態を専門家に調査してもらうと安心です。

②基礎や土台の状態を専門家に調査してもらう

基礎とは、建物の重さを地盤に伝えるコンクリート部分のことです。土台は、基礎の上に乗り、柱を支える木材などの部材を指します。

基礎にひび割れや不同沈下の兆候がある場合、土台が腐朽していたりシロアリの被害を受けていたりするケースもあり、外からは判断しづらいため注意が必要です。

こうした部分は、購入前にインスペクション(建物状況調査)を専門家に依頼して確認することをおすすめします。不具合が見つかった場合、補強や修復に追加費用がかかるため、調査結果を踏まえて購入の可否や予算を検討しましょう。

③外壁や屋根の劣化を確認する

外壁や屋根は、雨や紫外線の影響で経年劣化します。

外壁では、クラック(ひび割れ)、塗装の剥がれや色あせ、外壁材の浮きなどをチェックします。屋根は、瓦のずれや破損、雨漏りによる天井のシミや変色の有無もチェックしましょう。

劣化が進んでいる場合、外壁塗装や屋根の修繕が必要になり、想定以上の費用がかかるケースがあります。リノベ済み物件では内装だけが新しく、外装は手つかずのケースもあるため、外まわりも忘れずに確認してください。

④給排水管の劣化を確認する

給排水管は、築年数が経つほど腐食や詰まり、漏水のリスクが高まります。内見の際は、水の出方や水圧、排水の流れ、漏水の跡や異臭の有無を確認しましょう。

とくにキッチンや浴室、洗面所、トイレまわりは、配管の材質や更新の有無を売主や仲介会社に尋ねておくと安心です。

配管を取り替える場合は、工事範囲によっては数十万円以上の費用がかかるおそれもあります。どの部分が新しく、どの部分が未改修かを事前に把握し、予算に反映させておくことが大切です。

 

3.土地や敷地に関して注意するべき点

戸建てでは、建物だけでなく土地の条件も重要です。土地は動かせないため、接道や再建築の可否、地盤や災害リスクを事前に確認しておきましょう。

ここからは土地や敷地に関して注意するべき点を2つ解説します。

①接道義務や再建築の可否を確認する

接道義務とは、建築基準法で定められた「幅員4m以上の道路に、敷地が2m以上接していなければならない」というルールです。この条件を満たしていないと、建物の建て替えや大規模な増改築ができない、あるいは制限される場合があります。

敷地が道路に十分接していない、あるいはセットバック(道路幅を確保するために敷地を後退させること)が必要な場合は、再建築ができない可能性もあるため、重要事項説明や登記・測量図で接道関係を必ず確認してください。

②地盤や災害リスクを把握する

地盤が軟弱な場合、不同沈下や液状化のリスクがあり、地盤改良工事に多額の費用がかかるおそれがあります。

過去に地盤調査がおこなわれている場合は、その結果の開示を依頼し、購入判断の材料にしましょう。

また、浸水想定区域や土砂災害警戒区域、液状化の可能性があるエリアは、自治体のハザードマップで確認できます。災害リスクが高い土地では、保険料の負担や将来的な資産価値にも影響するため、購入前に把握しておくことが大切です。

 

4.費用に関して注意するべき点

リノベーション物件の購入では、物件価格だけで予算を組むと、諸費用やリノベ費用で予算オーバーになりがちです。

ここからは費用に関して注意するべき点を3つ解説します。

①物件価格以外の諸費用も確認する

購入時には、物件価格のほかにもさまざまな費用がかかります。

◾️リノベーション物件を購入する際にかかる費用
  • 仲介手数料
  • 登記に必要な登録免許税や司法書士報酬
  • 住宅ローンの保証料や手数料・印紙税
  • 火災保険・地震保険の料金
  • 引っ越しや家具・家電の費用 など

事前に一覧にして試算し、総予算のなかでどこまでを購入・諸費用に充てるかを決めておくと、後から資金が足りなくなる事態を防ぎやすくなります。

②追加で発生するリノベ費用を確認・確保する

もし、追加でリノベーションしたい部分がある場合、工事の規模によって費用は大きく変わります。そのため追加でリノベーションする場合は、事前に見積もりを取って費用を確認しておきましょう。

また、調査を進めるなかで、想定していなかった劣化や不具合が見つかり、追加費用が発生する場合もあります。想定外の追加費用があっても対応できるように、少しでも予備費を確保しておきましょう。

③住宅ローンとリノベ費用の資金計画を立てる

購入資金とリノベ費用を、別々のローンで用意するか、リノベ一体型ローンなどでまとめて借りるかによって、金利や返済計画が変わります。

まずは「購入代金+諸費用+リノベ費用+予備費」の総額を決め、その範囲で物件価格と工事内容を逆算して検討する方法がおすすめです。

無理のない返済計画を立てるためにも、頭金の額や借入期間、毎月の返済額をシミュレーションし、家計と相談しながら資金計画を組み立ててください。

 

5.契約や保証に関して注意するべき点

購入後に「想定外の不具合があった」「保証の範囲が思っていたのと違った」とならないよう、契約前の確認は重要です。重要事項説明書の内容と、瑕疵担保責任・保証の範囲を押さえておきましょう。

ここからは契約や保証に関して注意するべき点を2つ解説します。

①重要事項説明書の内容を必ず確認する

重要事項説明書は、物件の権利関係やリスクを買主に説明するために、法令に基づいて交付される書類です。登記上の情報や建築年、耐震に関する記載、雨漏りや火災歴、近隣トラブルなどの告知事項が含まれます。

説明を聞いても不明な点は、その場で質問し、納得したうえで署名するようにしてください。後から「聞いていない」とならないよう、説明内容をメモしておくことも有効です。

②瑕疵担保責任や保証の範囲を把握する

瑕疵担保責任とは、売主が知らなかった隠れた欠陥(瑕疵)について、一定の期間・範囲で責任を負う制度です。

売主が業者の場合は法定の責任が課される一方、個人の場合は期間が短く定められている場合もあります。

リノベ済み物件では、誰がどの範囲を施工したか、構造・防水・設備などに対する保証の内容と期間が書面で明示されているかを確認してください。

保証の対象外になる部分(経年劣化など)もあわせて把握し、購入後のリスクをできるだけ減らしておくことが大切です。

 

6.まとめ

戸建てのリノベーション物件購入で注意すべき点についておさらいしましょう。

チェックポイント

詳細

建物や構造

築年数・耐震基準、基礎・土台、外壁・屋根、給排水管

土地や敷地

接道・再建築の可否、地盤・災害リスク

費用

諸費用、リノベ費用・予備費、資金計画

契約・保証

重要事項説明書、瑕疵担保責任・保証の範囲

戸建てのリノベーション物件は、内装の印象だけで決めず、建物の構造や土地の条件、費用の全体像、契約・保証の内容まで確認したうえで検討することが大切です。

不安な点は、不動産会社や建築の専門家に相談しながら、後悔のない購入をおこないましょう。