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2025.10.15

  • 暮らしの講座

スぺパ(スペースパフォーマンス)とは?お家作りで重視される理由や事例を解説

近年、お家作りに関する流行として「スペパ」が注目を集めています。

スペパとは、空間対効果を意味する言葉です。スペースを有効的に使い、住まいの価値を高めることを表します。意識してお家作りをすることで、快適性や利便性の向上につながるうえ、本当に必要なものだけを取り入れることでコストの削減にもつながります。

本記事ではスペパの概要や注目されている理由、スペパが高いお家のメリットについて解説します。実際の注文住宅の事例も紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね。

 

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1.お家作りに重視される「スぺパ」とは?

スペパとは「スペースパフォーマンス」の略で、空間対効果を意味する言葉です。限られた空間を効果的に使い、どれだけ快適な環境を作れるか、どれだけの利便性を得られるかを表します。

具体的には、使われていない場所を見直したり、収納場所を工夫して利用可能なスペースを最大化したりなどで、快適な居住空間を作り出せます。

近年は、必要最低限のもので暮らす「ミニマリスト」や、不必要なものを捨てて身も心も軽くする「断捨離」など、快適さを大切にした価値観が重視されつつあります。そのような背景から住環境においても、空間の使い方を見直し、自分にとって生きやすい環境を作ることが注目を集めているのです。

 

2.お家作りでスぺパが重視されるようになった理由

お家作りに関してスペパが重視されるようになったのは、以下の3つの理由が考えられます。

スぺパが重視されるようになった理由
  • 住宅面積の縮小化
  • リモートワークの普及による自宅環境の整備
  • 価値観やトレンドの変化

住宅面積の縮小化

近年、都市部の地価上昇、建築資材高騰のあおりを受け、住宅面積は縮小傾向にあります。

以下は、国土交通省の調査による、着工新設住宅の持ち家の1戸当たり床面積の推移です。(※首都圏)

年度

1戸当たりの床面積

平成16年度

124.0㎡

平成20年度

123.2㎡

平成25年度

118.8㎡

平成30年度

115.7㎡

令和5年度

113.7㎡

※参照:令和6年度 住宅経済関連データ|着工新設住宅の一戸当たり床面積の推移(首都圏:総平均、利用関係別)

平成16年度には1戸当たり124.0㎡だったのに対し、令和5年度では113.7㎡まで減っています。

こうした住宅面積の縮小化にともなって、スペースを効率よく使用し、生活の充実を図ることが求められるようになったといえます。

リモートワークの普及による自宅環境の整備

新型コロナウイルスの蔓延をきっかけにしたリモートワークの普及も、スペパの意識が高まった要因の1つです。

リモートワークの普及によって自宅にいる時間が長くなり、家で「暮らす」だけでなく「仕事をする場所」といった役割も加わるようになりました。その結果、「いかに自宅を効率よく使えるか」「いかに働きやすく快適な環境を作り出せるか」が重要視され、自宅の使い方が見直されるようになったのです。

価値観やトレンドの変化

生活・生き方においての価値観やトレンドはその時々で変わりますが、近年は「自分にとって生きやすい環境を作ること」が大切にされています。

たとえば、必要最低限のもので暮らす「ミニマリスト」は、自分にとって本当に必要なものだけを選んで豊かにライフスタイルを送る考え方です。物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを重視し、身も心も軽くすることを目的としています。

このように「自分にとって本当に必要なものは何か?」「現在の生き方が本当に自分にとって心地よいのか?」を考えることが多くなり、快適な住まいを作り出すことも求められるようになったといえます。

 

3.スペパが高いお家のメリット

スペパを意識したお家作りは、心理的・経済的双方のメリットがあります。ここからはスペパが高いお家のメリットを、3つの観点から解説します。

快適性が向上する

お家のスペパを高めると、過ごしやすい生活空間や作業環境によって快適性が向上します。

スペースの活用や部屋の多様化によって、自分が使いたい場所に必要な設備を設置できたり、本来デッドスペースとなる空間に収納場所を作れたりします。

また、家の中の動線がスムーズになるよう設計できるため、日常の移動や家事・仕事の効率も高まります。

その結果、時間的な余裕が生まれ、心理的な余裕も生まれるでしょう。

空間を無駄なく使える

限られた空間を機能的に活用し、無駄な空間をできる限り減らすことが可能です。そのため、必要な居住スペースを広く確保できることにもつながります。

とくに収納スペースは効率的に設計するのがおすすめです。収納を工夫すると、整理整頓がスムーズになり、物を探す手間が削減できます。

コスト削減につながる

スぺパを高めることは、コスト削減にもつながります。

複数の用途を兼ねる使い方を意識できれば、通常より必要なスペースを削減でき、その結果住居建設にかかる費用や維持費も抑えられます。

また、多機能な設備や物を選び、本当に必要なもの以外を極力持たなくなるため、無駄な出費を抑えることが可能です。お家作りだけでなく、生活していくうえで節約の意識が高まりますよ。

 

4.スペパを考えた注文住宅の事例

ここからは実際にスペパを考えて設計された注文住宅の事例を紹介します。これから新築購入を考えていて、「快適で生活しやすいお家を作りたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

階段の踊り場部分に細かなスペースを設置

こちらのお家は、階段の踊り場部分に約3帖の細かなスペースを配置しています。ちょっとした細かな作業をしたい時や、読書・休憩をしたい時など、多目的に利用できます。

また、アート作品や写真、植物などを置く場所にも利用できるので、空間をおしゃれに演出できます。

バルコニーと廊下の間にランドリースペースを設置

こちらのお家は、バルコニーと廊下の間にランドリースペースを設けており、室内干しに対応しています。ほかのお部屋を洗濯物で圧迫する心配がありません。

また、収納のためのクローゼットも設けているので、干して乾いた洗濯物をそのまま収納可能です。干す・取り込む・畳む・収納するなどをすべてこの場所でおこなえるので、利便性が高いです。

リビング横に広々とした玄関土間を設置

こちらのお家は、リビング横に広々とした玄関土間を設けています。玄関土間を大きくとることで、大切な自転車やバイクも室内に保管可能です。室内に保管することで、盗難のような被害に遭う心配がありません。

また、玄関土間の外は駐車場につながっており、リビングから愛車を眺めることも可能です。車好きの人にとっては、愛車との距離が近いことも安心して過ごせる要素となるでしょう。

玄関ホールの壁に手洗いを配置

こちらのお家は、玄関ホールの壁に手洗いを配置し、細かなスペースを活用しています。

外から帰ってきた際にすぐに手洗いができるため、子どもにも手洗いをさせやすいです。また、ガーデニングや日曜大工など外作業をした後に、玄関ですぐに汚れを洗い落とせます。

リビングの一角にデスクスペースを設置

こちらのお家は、リビングの一角にデスクスペースを設けています。読書や勉強などをしたいときに、落ち着いた場所で集中できます。

また、子どもの勉強場所としても活用可能です。子ども部屋だと、遊びに関するものが目に入り、なかなか勉強に集中できないケースがあります。しかし、デスクを活用することで、勉強のみに集中しやすくなります。

 

5.スペパを重視したお家作りの注意点

お家作りにおいてスペパの意識はとても重要ですが、効率よくしようとするあまり、むしろ効率のよさから遠のいてしまうおそれがあるので注意が必要です。

たとえば、収納性を重視しすぎた結果、どこに何を収納したか分からなくなってしまったり、収納物が増えてしまったりなど、生活を不便にしてしまうケースもあります。

そのためスペパを取り入れる際には、自分のライフスタイルにあわせて無理のない範囲で取り入れることが重要です。

 

6.まとめ

スペパを意識して空間を整えると、家で「暮らす」だけでなく、仕事に打ち込める環境・趣味を思う存分楽しめる環境を作り出せます。

無理のない範囲で、ご自身のお家作りや生活にスぺパを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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