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2024.05.23

  • 暮らしの講座

オール電化なら災害時もエコキュートで安心!メリットとデメリットを解説

オール電化

これから住宅を建てようと考えている方の中には、オール電化住宅にしようと考えている方も少なくないはずです。

オール電化にすることによって、電気のみで生活できるため、ガスの支払いがなくなって管理が楽になったり、環境にも優しかったりとメリットがあります。

「オール電化だったら災害時に電気が使えなくなると、どうにもならなくなるんじゃない?」

という不安もあるかと思います。しかし、そのような不安は必要ありません。オール電化住宅では給湯システムにエコキュートを採用しています。エコキュートがあることで、災害時にも水が使えます。

一方でエコキュートは、導入コストが高かったり、メンテナンスが必要になったりするデメリットもあります。

そこで、本記事では、オール電化の概要とエコキュートのメリット、デメリットについて詳しく解説します。これから住宅を建てて、オール電化にしようと考えている方は是非最後までご覧ください。

1.オール電化とは?

オール電化

オール電化とは、住宅内でエネルギーが必要となる家電等を全て電気で賄う仕組みを指します。例えば、以下のような家電等がオール電化に含まれます。

  • IHクッキングヒーター
  • 暖房器具
  • エコキュート(電気給湯器)

今までガスや灯油を使用していた暖房器具は使用せず、エアコンや床暖房など電気を使用して空調を整えることになります。

オール電化の中でも特にエコキュートが重要な設備となるので、詳しく紹介します。

 

2.エコキュートとは?

オール電化

エコキュートは、オール電化住宅における給湯器の一つです。「ヒートポンプ」という仕組みを利用し、空気の熱を利用してお湯を生成します。そのためガス給湯器よりも省エネになり、環境にも非常に優しい給湯器のため、多くの住宅で採用されています。

しかし、エコキュートにもデメリットがあるため、以下にエコキュートのメリットとデメリットを詳しく解説します。

 

3.エコキュートのメリット

エコキュートを利用するメリットは、主に以下の3つがあります。

エコキュートのメリット
  • 災害時に水が使える
  • 省エネによる環境保全に役に立つ
  • 補助金が受けられる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

災害時に水が使える

エコキュートはお湯を作るだけでなく、機械の中にお湯を溜めておくことができます。

一般的なエコキュートであれば、370リットル〜460リットルのお湯を溜めておくことができるため、もし災害が起きた時にも活用できます。

災害時に断水した時には、家族一人に対して一日最低3リットルの水が必要です。エコキュートがあれば、家族4人の3日分の水を確保できるため、水の確保としても役に立ちます。

溜めておいたお湯を取り出すための電気は必要ないため、災害により停電していたとしても、お湯を簡単に取り出せます。

省エネによる環境保全に役に立つ

エコキュートは必要とするエネルギーが少なくて済むメリットがあります。

ガスを使用する給湯器の場合には、ガスを燃焼させる必要があるため、排出されるCO2の値がエコキュートよりも多くなります。

エコキュートは、お湯を沸かすためのエネルギーを生成する過程で排出されるCO2が少なくなるため、環境への影響が比較的少なくなるといえます。

補助金が受けられる

エコキュートを採用した場合には、経済産業省から補助金が受けられます。

エコキュートの場合には、1台につき最低8万円の補助金が受けられ、高性能の機器を選択した際には、さらに上乗せして補助金を受け取ることができます。

ただ、補助金に対する予算も設定されているため、早めに申し込まないと補助金が受け取れなくなる可能性もあるため注意が必要です。

エコキュートに対する補助金については、「給湯省エネ2024事業」のホームページで詳しく記載されているため、該当するかどうかを確認してみてください。

 

4.エコキュートのデメリット

エコキュートには、メリットだけでなく、以下のようなデメリットもあります。

エコキュートのデメリット
  • 導入時のコストが高い
  • メンテナンスが必要
  • 敷地内に設置スペースが必要

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

導入時のコストが高い

エコキュートは、ガス給湯器と比べると導入する際に発生するコストが高くなる傾向にあります。

ガス給湯器の導入時コストは、設置工事費を含めると14万〜36万円程度ですが、エコキュートになると、40万〜60万円のコストが発生します。

エコキュートは高機能であり、貯水タンクまで含まれているため、コストが高くなってしまう一方で、ガス給湯器と比べるとランニングコストは少ない場合がほとんどです。

ガス給湯器の場合には、ガスの価格が変動し、高騰してしまうとガス代が高くなってしまいます。

導入時のコストはエコキュートが高いですが、ランニングコストはガス給湯器が高くなるため、家庭の状況や予算と相談しながら決める必要があります。

メンテナンスが必要

エコキュートは、定期的なメンテナンスが必要になります。ガス給湯器は内部を清掃することはありませんが、エコキュートの場合には、貯水タンク内を掃除する手間が発生します。

半年に一度は貯水タンク内の清掃が必要となるため、面倒だと思う方も少なくないでしょう。

エコキュートもガス給湯器も寿命は10年ほどと言われているため、定期的なメンテナンスは必須となります。

敷地内に設置スペースが必要

エコキュートは給湯機能と合わせて貯水機能があり、水を貯めるためのタンクが一緒になっているため、ガス給湯器よりも機械が大きくなってしまいます。

そのため、敷地内にエコキュートの設置場所を確保しなければなりません。特に、都市部の狭小地に住宅を建てる際には、エコキュートの設置場所を確保するために住宅の面積を狭くしなければならない可能性もあります。

エコキュートを採用する際には、スペースを確保しなければならないことを覚えておくと、住宅の設計がスムーズになります。

 

5.エコキュートは災害時にも役に立つ

エコキュートは、電気料金が低い夜間にお湯を作り、貯水タンクに溜めておけるため、もし日中に災害が起きた時にも、すぐに生活用水として活用できます。

災害時には断水することも多く、必要な水を確保できない場合もあるため、日頃からの備蓄に加えてエコキュートを採用し、災害に備えておくことも対策の一つとなります。

住宅における災害時の備えについては、別記事「大震災に備えて住宅でできる8つのコト|震災時に取るべき行動も紹介」で紹介しているので、参考にされてください。

 

6.まとめ

今回は、オール電化とエコキュートに関して、メリットとデメリットを交えて詳しく解説しました。

現在の住宅は、環境問題等の観点からオール電化が標準になってきており、省エネで高機能の住宅の需要が高い傾向にあります。国も環境問題への取り組みから省エネの住宅を建てるように促進しており、いずれはどの住宅もZEHレベルが基準になるでしょう。

住宅をオール電化にする際には、電気を使用して給湯するエコキュートなどの機械が必要です。エコキュートは、省エネで給湯できることに加えて、貯水タンクにお湯を溜めておけるメリットがあります。導入時にはコストが高くなりますが、省エネのため、ランニングコストは低くなる傾向にあります。

災害時にもエコキュートは活用できるため、これから住宅を建てようと考えている方は、エコキュートに関しても理解しておく必要があるでしょう。

注文住宅のエソラでは、お客様の要望に応えながら、エコキュートを採用したオール電化の住宅が建てられます。気になる方は、一度ご連絡ください。